ヒップホップというアートフォームをもう1つ上のレベルに昇華させたユニットとして、ヒップホップ・シーンのみならず、1990年代以降の音楽シーンに絶大な影響を及ぼした A Tribe Called Quest。その中心メンバーだったプロデューサー/MCの Q-Tip が、2002年に2ndソロ・アルバムとしてリリースする予定で制作したにもかかわらずお蔵入りになっていた音源が、2009年に約7年の時を経て発掘され、陽の目を見たのが本作だ。腕利きのジャズ・ミュージシャンらと結成した “バンド” で奏でられるサウンドは、ヒップホップという探求を経てたどり着いた高みから、さらにその上を志向する Q-Tip の飽くなきクリエイティビティの発露そのもの。お蔵入りになっていたことが信じられないほどの完成度を誇り、もはや狭い意味でのヒップホップという枠には収まりきらないサウンドでありながら、同時にヒップホップ以外の何ものでもない、ヒップホップというアートフォームの探求者、Q-Tip にしか作り得ないアーティスティックなソウル・ミュージック・アルバムだ。
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