背景だったりその広がりだったり、音の空間性、開放感を描写することに努める傾向があったパット·メセニーが、一転して本作では内省的なサウンドを構築する。作曲は現代音楽家のスティーヴ·ライヒ。メセニーのギターが対位法を用いながら3つのパートを演奏。ミニマルミュージックを規定する反復がライヒ固有の作曲法により、微妙なズレを生じさせながら変調を繰り返す。構成はテーマごとの楽章に分けられ、各テーマの性質に基づき演奏。いつものメセニーのアプローチとは異なりながらも、それまでに培われたギターのある瞬間が切り取られることで、時間の経過にユニークな物語性が生まれた。
- 2003年
- 2020年
- 1976年
- 1999年
- 2023年
- ドーン・アップショウ, ベルリン・ドイツ交響楽団, ケント・ナガノ, ロレイン・ハント & ウィラード・ホワイト
- クロノス・クァルテット
- スティーヴ・ライヒ
- クロノス・クァルテット
- ロサンゼルス・マスター・コラール, Grant Gershon & マヤ・バイザー
- レナード・スラットキン & セントルイス交響楽団
- ダビッド・タネンバウム & William Winant