Adrian Sherwood などのダブ・アーティストや、My Bloody Valentine、the Stone Roses といったインディ・バンドの影響を受けた池永正二がソロ・ユニットとして始動させた叙情派エレクトロ・ダブ・ユニット “あらかじめ決められた恋人たちへ”。東京に拠点を移すと同時にバンド形式となった彼らが前作「LUSH」より1年半ぶりにリリースした新作、それがこの「Calling」だ。鍵盤ハーモニカやテルミンといった楽器を駆使した切なさと希望が同居するようなノスタルジックなメロディは饒舌にバンドの世界観を表現し、ダブ・ミックスを施したサウンド・プロダクションはどこまでも快楽的。そしてレゲエやラガを下敷きとした強烈なリズム隊はまぎれもないダンス・ミュージック。M83 すら連想させるロック度高めのオープニング・トラック “Back” から、トランシーかつダビーな “ラセン” になだれ込む振れ幅に心を掴まれれば、あとはアルバムの流れに身をまかせるだけだ。
あらかじめ決められた恋人たちへのその他の作品
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- 2022年
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- MOP of HEAD
- バトルス
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