ほぼアルバムのための新曲で占められた前作『シンガーソングライター』とは打って変わって、既発シングルやアニメ主題歌として発表されていた楽曲を多数収録した、非常にバリエーションに富んだ作品。アルバムタイトルの一部を冠した「FOLLOW ME」をはじめ、特に序盤には思わずリスナーが追いかけたくなるような勢いのある曲が多く存在するが、本作はそれだけではない。既発曲も合間にうまく織り交ぜつつ、時には穏やかな曲を歌いながら感情表現により重点を置くなど、巧みなボーカルワークで色とりどりの世界を表現している。全15曲を収録したボリューミーな本作を通して、改めて坂本真綾の音楽世界を堪能してみてはいかがだろうか。