俳優／歌手の中村雅俊が1974年にリリースしたファーストアルバム。アルバムタイトルにもなっている「ふれあい」は、自身が熱血教師役で主演したドラマで弾き語りを披露し、デビューシングルとしてリリースされるとロングヒットを記録。以後、出演作で自身の歌が挿入歌やエンディングテーマとなるなど、青春ドラマのスターの地位を確立した代表曲といえる。昭和のヒットメイカー山川啓介といずみたくのタッグによるメッセージ性の強い歌詞と哀愁の漂うメロディが人々に愛され、後に多くのアーティストがカバーした。アジア圏でも人気が高く、シャーリー･クァンをはじめ香港でも歌い継がれている。同じく「白い寫眞館」もドラマ挿入歌となりセカンドシングルとしてリリースされた。ラストの「猫背のあいつ」では、ほのぼのとした語りがユーモラスでもあり、歌手と俳優の経験から得た豊かな表現力が生かされている。