別名義バンドThe Vocodersのデビューアルバムと同時リリースされた、通算17作目のフルアルバム。前作は新メンバーのナカムラリョウ （G/Vo/Syn）が作曲に携わっていたが、本作ではフロントマンのハヤシ ヒロユキ（G/Vo/Syn/Programming）が全ての作詞・作曲を担当、うち2曲でフミ（B/Syn/Vo）も共同作曲者にクレジットされている。重厚な音圧とカラフルなテクノポップサウンド、素っ頓狂なコンビネーションを絶妙なバランスでブレンドしつつ、POLYSICSのオリジナリティをさらに更新するアルバムとなった。性急な爆音リフで駆け抜ける"Piko"、トリッキーな展開で倦怠感を吹き飛ばす"Surprise me"、ロマンチックな夢想がメロディににじむラストトラック"Part of me"と、射程範囲の広い表現力を伝えている。