持ち前のニューメタルとレゲエパンクは奔放さを増し、表現のスケールを拡大。4年ぶり、5作目の本アルバムはタイトル通りのアグレッシブな空気に貫かれている。音は決してゴリゴリのヘヴィ一辺倒ではなく、「BASEBALL BAT」などはキャッチーな疾走感すらあるが、メッセージ性に怒りや憤りなどの感情を含んだものが多い。例えば「Devil in Your Heart」は自身の内面に厳しく問いかけているし、あっこゴリラを招いた「SAND CASTLE」で歌われているのは他者の心を侵食する者への糾弾である。しかしこうしたトーンも最後の「FATHERS」でMAHが見せる父親としてのポジティブな心情で昇華される。全体を通して強い緊張感が漂う中、喜怒哀楽の幅を広げ新たなバンド像が表現された2020年作。