KNO WHERE

KNO WHERE

「バンドを始めたての頃の無邪気な喜びを再び味わうような感覚がありました」と、OKAMOTO'Sの9作目となるオリジナルアルバム『KNO WHERE』についてオカモトコウキ(G)はApple Musicに語る。そしてその制作過程について、ともにソングライティングを担うオカモトショウ(Vo)と振り返った。「今回初めて締め切りや具体的なリリースプランを決めずに、とりあえずショウさんと2人で部屋に集まって、『あのバンドのあの曲が良かった』とかいう話をしながら作っていったんです。そこにある種バンドを始めたての頃、ギターをちょっと合わせるだけで楽しいみたいな感覚があって、気付けば40曲くらいできて、『どうするんだこれ』みたいな(笑)」(コウキ)「そこからギリギリまで曲数を絞ったけど、結果OKAMOTO'S史上最長のアルバムになりました」(ショウ)前作まではショウとコウキがそれぞれに曲を持ち寄ってアルバムを制作していたが、今作では初めて全曲を2人で共作した。ロック、ヒップホップ、ダンスミュージックなど多岐にわたる音楽を吸収し、OKAMOTO’S流にブレンドした楽曲はどれも開放的な雰囲気に満ちている。ロックの初期衝動に忠実な「MC5」のように、原点回帰を思わせるナンバーも生まれた。「世の中がチルなムードになっているのになんで俺らはロックをやるんだろうと思って、気持ち的にロックから離れた時期もあったんです。そういう時もありつつ10年が経ち、今回改めて、自分たちが好きなことをちゃんと直視するのも大事だよねという気持ちでこの曲を作った。その結果『やっぱ得意じゃん、こういうの』という手応えがあり、すごく気に入っています」(ショウ)10年を超えるキャリアの中で得た経験値や人生観は、奥深いメッセージ性を持つリリックに表れている。なかでも「Young Japanese」は、ショウが自身の哲学を伝える重要な一曲だ。「『この世は巨大なSupermarket なんでもあるけどなんでもあるだけ』とか、『起きたことしかわからないような人には死んでもなりたくないな』とか、これは本当に人生の話っていうか、自分たちの日常で見ているリアルな風景。パンチラインがいくつかあって、踏み込んだメッセージを書けたんじゃないかなと思います」(ショウ)ソロ活動やセッションワーク、はたまた番組MCやラジオDJなど、メンバー4人全員が今や幅広いフィールドで活躍している。それぞれが自立したアーティストとして個性を伸ばし、自由に活動する彼らだからこそたどり着いた『KNO WHERE』。ここからOKAMOTO'Sの次なる10年が始まる。「こんなに違う人間がまだ一緒にバンドをやっているのが面白い。これができるのは、やっぱり僕らが同級生だからじゃないかな」(コウキ)

ミュージックビデオ

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ