キャンディーレーサー

キャンディーレーサー

「新たな一歩を踏み出すのは勇気がいるけど、もっとやりたいことをやろうと思えるようになりました」と、きゃりーぱみゅぱみゅはApple Musicに語る。彼女のデビュー10周年を飾る5作目のオリジナルアルバム『キャンディーレーサー』。その制作はこれまでと同様に、プロデューサーである中田ヤスタカの「きゃりー、近況はどう?」という問い掛けから始まった。そしてきゃりーぱみゅぱみゅが自由にしゃべるトピックを、彼が楽曲のテーマに反映させていったという。例えばアルバムの先行シングルとして配信された「原点回避」の背景について、彼女はこう語る。「私のようにキャラクター性の強い人が新しいことをすると『迷走してる?』とか『もう派手なのやめちゃうんですか?』とか言われることもあって、変わるにも勇気がいるし、振り返ると自分で自分の可能性を狭めてたかなって思うこともあるんです。でも、10周年という境目をきっかけにもっとやりたいことをやってもいいんじゃないかと、前向きに思えるようになった。だからこの10年を振り返るより、先に進んでいきたいという思いを中田さんにお話ししたら、原点回帰しつつも前に進める新たな言葉として『原点回避』というタイトルを提案いただきました」EDMと和のテイストを融合したアグレッシブなサウンドも、きゃりーぱみゅぱみゅの新たなモードを伝える。中でも「どどんぱ」は、ビートを口で奏でる異色のナンバー。いわゆるボイスパーカッションとは似て非なるアプローチが斬新だ。「この曲は歌詞がなくて、代わりにボカロっぽい歌声の入った仮歌をいただいて。それを聴きながら携帯電話のメモに“ツクチー”とか“ドドツキドンチン”って自分で書き起こして歌いました。こういうクラブテイストの曲は私にとって今までにないチャレンジ。会場でぶち上がってるお客さんの姿が思い浮かんで、早くライブしたいなって思いながらレコーディングしました」。そしてラストは、中田ヤスタカとこしじまとしこによるユニット、CAPSULEが2005年に発表した「world fabrication」のカバーで締めくくる。「CAPSULEこそ私の原点。高校生のころ、毎日CAPSULEを聴いて、テンションを上げて学校に通っていたのを思い出します。こしじまさんのお姉さんな声に対して、私ならどう歌えるかな?って考えて、かわいらしく歌うことを意識してみました」原点と現在地、そして未来の展望を描く全11曲。そこからは、きゃりーぱみゅぱみゅという表現者の核が見えてくる。「10年前も今も変わらないのは、曲の中で魔法をかけがちなところ(笑)。“魔法をかけよう”とか“みんなで踊ろう”とよく歌っていて、ライブで歌うと私自身もむちゃくちゃ元気になります」

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