それまでカバーソングも録音していたボブ・ディランが、初めてオリジナル楽曲のみを収録したサードアルバム。ギターとハーモニカによる弾き語りスタイルは前作と変わらないが、淡々とした歌い口にはシリアスなムードが漂っている。新しい時代の代弁者という彼のイメージを決定的にしたのが、アルバムの冒頭を飾る表題曲。米ソ冷戦のさなか、激動する社会秩序を背景に古い価値観との対決を歌った名曲だ。反戦、貧困問題、人種差別などを扱ったメッセージ性の強いフォークソングが若いリスナーの共感を呼ぶ一方で、"プロテスト王子"というレッテルに戸惑う彼の外側の世界に対する違和感は、よりいっそう大きくなっていった。ラストの"Restless Farewell"は、あくまでも私は私であり続ける、という強い意思表明の曲である。
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