バラエティに富んだ楽曲群に共通するのは、歌詞にも音にもひたむきな思いが極限まで迸（ほとばし）っているということだ。前作『開幕宣言』から約1年1か月ぶりにリリースされるメジャーセカンドフルアルバム。タイアップソングを多く含む既発曲に新曲7曲を加え構成された同作は、演奏の強度も上がり、歌詞も研ぎ澄まされ、よりスケール感とブライトな印象を与える。1曲目「Okey dokey!!」からオーケストラとロックが融合する華やかかつパワフルなサウンドデザインを展開。キャッチーでありながらセンチメンタルなメロディをダイナミックに歌い上げる竹中雄大（Vo）の歌声は、心に宿る弱さをこらえるようでもあり、目の前の景色に感動する無邪気さもあるなど、聴き手を高揚させ、心をくすぐる。跳ねるビートとドラマチックなメロディのコンボが痛快な「ファンファーレ」、アコースティックの音色を生かしたポップなミディアムナンバー「愛とか恋とか」、リズムアプローチが新鮮なピアノロック「戯言」、全編英語詞の「Too Late」、とめどない愛情をつづったロックバラード「流星群」など、5人の演奏力／歌唱力が楽曲の強さと直結していることを実感できる。