But wait. Cats?

But wait. Cats?

1曲目「Aleatoric」から、ロックバンドとしての気概と誇りが立ち込めている。活動初期を思わせる風変わりなタイトルも、“我が道を突き進む”というアティテュードとして象徴的だ。前作『Sleepless in Brooklyn』をリリースしてからの約3年8か月間で、彼らにはさまざまな変化があった。特に大きなトピックは、2021年に局所性ジストニアのためライブ活動を休止していた庄村聡泰がバンドを“勇退”し、サポートドラマーのリアド偉武が正式加入したこと。新体制で初のオリジナルアルバムである今作は、どこまでもフレッシュかつアダルトなロックが実現している。個性的なアンサンブルが楽曲をスリリングにドライブする「Baby’s Alright」や「クラッシュ」などは4人の呼吸を強く感じさせ、「どーでもいいから」などの電子音を用いたトラックもバンドならではの躍動感が心地良い。アルバム全体にほとばしるのは、これからも妥協なく自分たちのロックを追求し、挑戦していくという屈強な意志。新しいフェーズに進んだ彼らの第1投は、ひたすらに前を向いている。

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