歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた

歌にしてしまえば、どんなことでも許されると思っていた

憎いのに引かれてしまう、離れたいのに求めてしまう。そんなアンビバレントな恋愛感情を歌う4人組バンド、ヤングスキニーのファーストフルアルバム。うだつの上がらないミュージシャンの“僕”と、優柔不断な恋を続ける“私”のラブストーリーをエモーショナルに描く。キーボードのノスタルジックな音色が彩る「コインランドリー」、ストリングスが印象的なバラード「好きじゃないよ」などバンド初の試みとなるアレンジも効果的で、歌の物語をさらにドラマチックに盛り立てている。「東京」で一度は自分を見失った主人公が、「らしく」で立ち上がり、自分らしくバンドを続けていくことを高らかに宣言し、ラストナンバー「ごめんね、歌にして」では何もかもを歌にせずにはいられないミュージシャンとしての性(さが)を歌う。“ごめんね”を繰り返しながら何度も間違い、何度も傷つけ合って生きていく。そんな人間くさい歌が、器用には生きられない人々の人生を力強く肯定してくれる。

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