パブロ・ピカソが晩年に残した名言の一節をタイトルに掲げた7作目のオリジナルアルバム。「ようやく子どものような絵が描けるようになった」を意味するその言葉の通り、キャリアを経てなお、子どものように自由な遊び心をもって制作したカラフルな楽曲が並ぶ。大切な人と出会って人生が鮮やかに色付く喜びを歌う「Life is Art !」、論理を超えた先の恋愛感情を描く「Dolce」など、シンセサイザーの音を印象的に用いたどこか懐かしいサウンドが新鮮に響く。ドラマ主題歌として話題になった温かなラブソング「泣き笑いのエピソード」を経て、ラストを飾る「イカロス」はいつになく情熱的な楽曲。悲しい愛に身を焦がし、「燃え尽きてもいい」と激しい感情を吐露するこの歌は、穏やかなイメージのある秦 基博が歌うからこそリアルでドラマチックに響く。ジャケット写真は、総勢46人の子どもたちが自由にペイントした巨大な絵を使用している。