THE UNION

THE UNION

「タイトルが意味するのは、手を取り合って連帯していく、みんなで一つになっていく一体感です」。Awichは1年7か月ぶりにリリースするアルバム『THE UNION』について、Apple Musicに語る。1曲目を飾るタイトル曲「THE UNION」で、Awichは「Queendom 第二章の幕明け」と高らかに宣言。2022年、自身にとって大きなターニングポイントになったという初の日本武道館公演を経て、ヒップホップの女王は物語をダイナミックに推し進める。「前作『Queendom』は、私が女王の国を作り上げたという世界観。今回の作品では、その国と(他の)国同士の連帯が始まって、大きなムーブメントを起こしていくイメージを描きたかった。それぞれの国というか、それぞれの居場所を作り上げること、それを理解し合うことの大事さを歌っています」 Chaki Zuluをはじめ、KM、STUTS、TRILL DYNASTY、JIGG、Ryosuke "Dr.R" Sakaiら、そうそうたるプロデューサー陣を迎えた本作は、オリジナルバージョンに参加したNENE、LANA、MaRIに、AI、YURIYAN RETRIEVERを加えた「Bad Bitch 美学 Remix」をはじめ、MFS、Ralph、GADORO、BIMといった個性あふれるラッパーたちをフィーチャー。活動するフィールドが異なる多彩な才能と共鳴することで連帯感や高揚感を高めながら、Awich自身の個性をより際立たせている。自身のルーツを掘り下げるべく、同郷の唾奇、OZworld、CHICO CARLITOとマイクを分け合う「RASEN in OKINAWA」について、彼女は語る。「自分を理解して表現することが他人とつながる動機になっていくと思う。だからこそ、この曲で表現したのは自分が生まれ育ち、自分を形成した沖縄なんです。唾奇、OZworld、CHICO CARLITOも自分たちが生まれた島を表現していて、お互いのパッションが飛び火し合っている。私は自分のストーリーや仲間、生まれ故郷を発信することがヒップホップの根源だと思っています」 前作収録曲の続編にして、実はこちらがオリジナルだという「口に出して 2」や、メランコリックな歌心が痛みや苦しみに寄り添う「かくれんぼ」、挑戦する者が持つ不屈の精神をたたえる「Guerrilla」など、バリエーション豊富な楽曲と共に、Awichは人とのつながり、つながることで生まれる喜怒哀楽をより一層豊かに表現している。「作品のスケールがどんどん大きくなっています。前作が完成した後、次は何やろう?と自分と向き合う時間やチームとの会話、いろいろなことを重ねて生み出していったコンセプトなので、情熱を持って取り組みました。その過程で、ただクイーンと言っているだけではできない大変な仕事であることを痛感したり。それでも毎日みんなでいろいろなことに挑戦、奮闘して、とても楽しい日々を送っています」。女王として君臨することを選んだAwichは、表現という自国の領地を拡大しながら、この先も日本におけるヒップホップの勢力図を更新し続ける。

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