甲斐バンド・ストーリー

甲斐バンド・ストーリー

バンドにとって最初のベストアルバムで、初のチャート首位を獲得した作品。甲斐よしひろ(Vo/G)の卓越したソングライティングと精力的なライブ活動で音楽ファンから高い評価を受けていた彼らだが、1978年の暮れに発表したシングル「HERO (ヒーローになる時、それは今)」がCMソングとなったことで大ヒットを記録。注目度がお茶の間レベルにまで波及した勢いに乗って、1979年3月に本作がリリースされた。スマッシュヒットした2作目のシングル「裏切りの街角」(1975年)以降のシングルチューンを中心としながら、「らせん階段」(1976年/3作目のアルバム『ガラスの動物園』収録)のような重要曲もセレクト。甲斐による叙情的な歌詞とメロディ、そして叩き上げのメンバーたちが奏でる強靭(きょうじん)なロックサウンドと繊細なアレンジ力から、このバンドが高いレベルで音を鳴らしていた事実が伝わってくる。本作以降、より大きな支持をものにした彼らはいくつもの名曲や名演を残し、日本のロックシーンをけん引していった。

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