rapture

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"歓喜"という意味のタイトルにふさわしい作品だ。4人全員が京都の京丹後市出身、中学時代の同級生同士が集まったバンド、UNCHAIN。これまでEPやミニ・アルバムをコンスタントにリリースしてきた彼らが08年で結成から12年を数え、25歳になったタイミングで発表したのがまさにUNCHAINの集大成といった趣の初のフル・アルバム。英語詞を唄う谷川正憲のハイトーンからは、スティーヴィー・ワンダーに代表されるソウル・ミュージックからの影響が見え隠れし、サウンド自体はジャズ、ブルース、フュージョン、ソウル、ファンクをも取り入れて、メロディラインにはAOR、シティ・ポップスなどにも通じる親しみやすさがある。時にメロコアやエモ、ミクスチャー・ロックの匂いを放つナチュラルな瞬発力は、この世代特有のものだろう。比較されることの多い the band apart らの次世代という見方にうなづく向きも多いはずだ。爽やかな曲調にはオシャレな印象すらあるが、歌に込めた思いは真摯そのもの。"希望"、"新鮮"といったイメージの序盤から、友人の死について唄ったバラード“Dear My Friend”、そしてラストのタイトル曲"Rapture"と、意識が生命の尊さへ、そして歓喜へと向かっていく過程も聴き逃せない。

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