1995年にデビューした女性シンガー・ソングライター、BONNIE PINK が2009年にリリースした自身10枚目のアルバム。前作から約2年のインターバルを経てリリースされたこのアルバムには、かねてから交流の深いスウェーデンの Burning Chicken だけでなく、Ron Sexsmith や Craig David の作品を手がけたスウェーデン人プロデューサーの Martin Terefe、Nelly Furtado のアルバムで知られるカナダ人プロデューサー・チームの Track and Field など、初顔合わせを含む複数のプロデューサーと制作した曲が収録されている。一方で成熟を感じさせながら、もう一方ではフレッシュさも併せ持った意欲的なアルバムと言えるだろう。サウンドはポップな “Rock You Till The Dawn” や軽妙なレゲエ風の “フューシャ フューシャ フューシャ” をはじめとして、軽快なロックの “Princess Incognito”、ヘビーでパワフルな“鐘を鳴らして”、壮大なアレンジが印象的な “Joy”、Craig David をフィーチャーしたダンサブルな “Fed Up” など、表情豊かな仕上がり。彼女の独特なメロディ・センスや歌声、節回しと絶妙なマッチングを見せている。