まさしく氣志團が覚悟を決めたかのような清々しい一作だ。BOΦWY を彷彿とさせる80sジャパニーズ・ロックをパロディ満点にかき鳴らすという、本来はギミック的印象の強かった氣志團のサウンド・フォーマットは、インディーズ時代から親交があるというユニコーンの阿部義晴をプロデューサーに迎え、より安定したプロダクションを実現した本作においては、もはやギミック感を感じさせない氣志團スタイルとも言うべき域に達している。それもそのはず、本作はバンド形式で制作された最後のアルバム「愛羅武勇」からは5年ぶりとなるバンド・スタイル復活作だ。また本作はレーベル移籍後初作品となる作品で、ボーカルの綾小路翔が制作総指揮を務めたトレンディ・ドラマと同タイトルという、復活作にふさわしいトピックの多いアルバムである。
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