TOP OF THE FUCK'N WORLD

TOP OF THE FUCK'N WORLD

9mm Parabellum Bullet 以降とも言える日本のロック・バンド・シーンの中でも強烈な個性を放っている the Mirraz。洋楽ロック・ファンからの誹謗中傷、邦楽ロック・ファンからの賛否両論を浴びるという、ある種トリック・スター的ポジションを自覚的に引き受ける発言を音楽誌や Twitter、ブログ・ポストで行っていた彼らだが、3rdアルバム「TOP OF THE F**K'n WORLD」はそれまでのしがらみをメタ的に踏まえた上で突き抜けるような、的確な現状認識と確実なスキル・アップが生かされた会心作となった。前作「NECESSARY EVIL」より1年弱のインターバルを置いてはいるが、その間にリリースされた(彼ら自身も認める)ロール・モデル Arcitic Monkeys の新作「Humbug」の影響はあまり感じられない。このことからも本作は彼らが Arcitic Monkeys という強烈な先人を下敷きにしつつも、潜んでいた個性を発揮し始めた象徴作ととらえることもできる。

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