Lillies and Remains のサポート・ベーシストとしても活動していた SHO が率いるバンド Plasticzooms。海外インディー・シーンとのリンクと、音楽に留まらないアーティスト集団しての活動など、ひとことで “00年代東京インディー” などとはくくることのできない彼らが、満を持してリリースしたデビュー・アルバムがこの「CHARM」だ。あのカジヒデキもプロデューサーとして参加し、本場ロンドンの空気を取り入れることに一役買っている。Neils Chiildren や the Horrors といったロンドンのニュー・ゴシックを思わせるゴス・ファッションに身を包み、デビュー・シングルのアナログ盤がUKのラフ・トレード、ピュア・グルーヴといった名門レコード店で取り扱いされるなど、何かと話題を呼んでいた Plasticzooms だが、まずは先入観なしに、ノイズ・レベルまで計算し尽くした高機能な5曲に海外アーティストによるリミックス5曲を加えた変則構成のこのデビュー作を聴いてみてほしい。きっと新たな音楽の魅力に気づかされることだろう。