ハードコアのエネルギーにあふれたパフォーマンス、エモーショナルなヴォーカル、目まぐるしく展開が変わる楽曲構成。ロック不遇の時代でもあった2000年、At the Drive-Inがサードアルバムにしてメジャーデビュー作となった本作は、その強烈な個性により彼らの名をシーンに刻んだ代表作だ。コーンやスリップノットらを手掛けたロス・ロビンソンをプロデューサーに、ミキシングにはニルヴァーナ「Nevermind」でも知られる大御所アンディ・ウォレスを迎え、ほとばしるバンドの熱量を見事にアルバムとしてパッケージ。バンドは2001年の無期限活動休止後、2017年にはほぼオリジナルメンバーが再集結して新作を発表したが、その原点がここにある。