PUFFYのプロデュースや井上陽水奥田民生としての活動、自身の前作アルバム「股旅」が好評を博したように、大車輪の活躍を経てたどり着き、2000年にリリースした4作目のフルアルバム。意表を突く歌詞と切れ味鋭いロックンロールで注目を集めたシングル曲「マシマロ」をはじめ、より自由な表現のインスピレーションを求めるフォークロック「たったった」、アンビエントな音の海に言葉が泳ぐ「ウアホ」、人気ビデオゲームを連想させるフレーズの数々が散りばめられたコズミックロック「ときめきファンタジーⅢ」など、多様なアイデアのすべてが奥田民生節として着地に成功したアルバム。ソロ始動以来のバンドGOZとの、熱狂と遊び心の間を思いのままに行き来するコンビネーションが際立っている。