京都で結成された彼らは、リーダーの奥田俊作をはじめ洋楽指向が強いメンバーぞろいで、当初は英詞で歌が紡がれていた。しかしヴォーカルの川瀬智子が日本語で詞を書いた"There will be love there -愛のある場所-"、そして"冷たい花"が続けて大ヒットしたことで一躍ポップシーンの最前線へと躍り出た。また川瀬のコケティッシュな歌声がUKロック的なアレンジや時代感と見事に融合したこのアルバムで、渋谷系以降のJ-Popシーンに新風をもたらす結果となった。全編に流れる繊細でメランコリックなムードは無二のもので、この低血圧の感覚も時代性とマッチ。1998年リリースのデビューアルバムにして最高のセールスを記録した一作だ。
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