ジョージア州アトランタで結成されたプログレッシブ・メタルバンドが、2004年にリリースしたセカンドアルバム。ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』を題材にした、バンドにとって初のコンセプトアルバムとなっている。オープニングの"Blood and Thunder"や、スラッジメタル系の"Iron Tusk"をはじめ、卓越した演奏テクニックでプレイされる複雑な構成を持った楽曲は、ダイナミックな世界を展開し、壮大なテーマを見事に表現してみせる。その強固な独自性は、発表と同時に各方面から絶賛の嵐を浴び、複数の音楽メディアで2004年のベストアルバムに選出された。本作によってマストドンは、2000年代以降のヘヴィメタルシーンにおける最重要バンドの一つとして、広く世間に認知されるようになった。