タイニイ・バブルス

タイニイ・バブルス

1980年発表のサードアルバム。5作目のシングルとしてリリースされて大きなヒットとなった"C調言葉に御用心"を持ち出すまでもなく、桑田佳祐の唯一無二のヴォーカリゼーションと言語感覚を核にしつつ、ブルースやビッグバンドジャズ、レゲエなど、彼らの音楽的素養の広さがにじみ出していく一作。そこに全体の統一感を与えているのはやはり新田一郎、八木正生ふたりのアレンジャーの存在だろうか。キーボードの原由子が歌った"私はピアノ"、ドラムの松田弘による"松田の子守唄"と、桑田以外のヴォーカル曲も初めてお目見えしてアルバムの構成に絶妙なアクセントとなっているが、特に"私はピアノ"は後に高田みづえのカバーもヒットし、原由子の歌い口の魅力を広く知らしめた。さらに2つのタイトル曲"Tiny Bubbles"ではサザンオールスターズ初の英語詞にも挑戦し、バンドにとって新境地を開拓していこうという意欲みなぎる作品に仕上がっている。

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