SOUTHERN ALL STARS

SOUTHERN ALL STARS

1990年リリースの通算9作目となるオリジナルアルバム。前作アルバム「KAMAKURA」以降、メンバーのソロ活動によってバンドが休止していたサザンオールスターズの意気込みは、タイトルにバンド名を冠したことからもうかがえるだろう。本作の2年前にリリースされたシングル「みんなのうた」をスタートに、次作アルバム「世に万葉の花が咲くなり」から本格的にタッグを組むことになる小林武史も参加したことでプロダクションもリフレッシュ。90年代版のサザンオールスターズを高らかに謳い上げるような快作に仕上がった。エレキサウンドを踏襲した"フリフリ’65"や、スパニッシュ調の"愛は花のように(Ole!)"、ビーチ・ボーイズを想起させるうららかなアカペラコーラスの"忘れられたBig Wave"や原由子が歌う沖縄民謡風の"ナチカサヌ恋歌"のような曲も、そのナチュラルなサウンドメイキングが相まって、バンドの個性を際立たせている。"政治家"に込められた痛烈な風刺や、胸のすくようなメロディにサザンオールスターズの復活を祝福する"YOU"など、長く聴き継がれるべき一作。

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