米バージニア州出身のシンガーソングライター、ジェイソン・ムラーズが2008年にリリースしたサードアルバム。軽快なダンスビートとホーンセクションをフィーチャーした華やかな "Make It Mine" で幕を開ける本作。日本においてもCMソングにピックアップされおなじみとなった "I'm Yours" のようなナチュラルサウンド、"Butterfly" に見られるようなAOR的アプローチ、クラブジャズのムードを漂わせる "The Dynamo of Volition" など、一曲ごとに表情を変えるクロスオーバー感が心地良い。彼が持つ音楽的素養と発想力の豊かさが、肩肘張らないリラックスした形で表出した充実作と言えるだろう。
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