テクノ〜エレクトロニカ・シーンでは Aphex Twin 以来最大の衝撃と言われ、ヒップホップ・シーンでは J Dilla 以降を感じさせるプロデューサーと呼ばれる Flying Lotus。ハイブリッドでオリジナルなサウンド・プロダクションで、2000年代以降のダンス・ミュージック・シーンに現れた突然変異としてファンの度肝を抜き、一躍シーンの中心的な存在になった彼が2010年にイギリスの老舗テクノ・レーベル、Warp からリリースした7曲入りのアルバム。この「Pattern + Grid World」の約半年前にリリースしたフル・アルバムの「Cosmogramma」では Radiohead のボーカリスト、Tom Yorke とのコラボレーションが話題となったが、この「Pattern + Grid World」では早くも全く違う音楽性を披露。叔母に Alice Coltrane、叔父に John Coltrane というジャズ・ジャイアントを持つ Flying Lotus の身体の中のスピリチュアル〜フリー・ジャズの遺伝子が、エレクトロニックで無気質な電子音となって現れたかのような音の世界は、聴いていると吸い込まれてしまいそうな広大でディープな音響の宇宙と呼ぶにふさわしい。
- 2010年
- 2015年
- 2021年
- 2007年
- Hudson Mohawke
- Ras_G & The Afrikan Space Program & Samiyam
- Daedelus & Teebs
- Low Limit & Mr. Dibiase
- Heralds of Change, Mike Slott & Hudson Mohawke
- Clark
- Various Artists