あるばむ

あるばむ

1983年にリリースされた河合奈保子による5作目のアルバムにして最大のヒット作。それまでの健康的ではつらつとしたアイドルソングから一転、しっとりとした楽曲構成は、前半(A面)を竹内まりや、後半(B面)を来生えつこ、来生たかお姉弟が手掛け、20歳を迎えた彼女の新たな一面を引き出した。中でもシングルリリースされた「けんかをやめて」は、2人の男性の間で揺れる女心を描き、通常なら批判されそうな立ち位置ながら、かわいらしさと情感に満ちた歌声で女性の心理を代弁。後に竹内まりや自身がセルフカバーしたほどの名曲となった。一方で軽快なポップソングの「ダブル・デイト」や少女の面影が残る「追跡」などバラエティ豊かな楽曲が並ぶ。後半は来生たかおのデビュー曲「浅い夢」をカバーするなど、前半とはまた違ったアーティストとしての彼女の実力を見せつける。「オレンジ通り5番街(振り向いてアベニュー)」は、来生たかおのジャジーなテイストを残しながら、明るいアレンジでソフトタッチな心地良いサウンドに仕上がっている。

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