1995年リリースのサードアルバム。オープニングトラック"Dael"の強烈なビートと、グリッチノイズ、金属的な音色のアクセントが象徴するように、その後のAutechreの方向性を直接的に予見させる転換期の作品である。サウンドのエッジが立ち、インダストリアルな要素を強めながらも、どこか温かみのあるメロディや音色は、孤高でありながらも親しみやすい。また、決して踊りやすい音楽ではないが、ダンスミュージックと無縁ではないところも、この時期のAutechreの魅力である。アンビエントミュージックとして聴くか、ダンスミュージックとして聴くかなど、アルバムはリスナーにさまざまな可能性を提示する。
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