悪魔は囁くだ‪け‬ 12+

全編プレイ済、エンディングコンプリート済。夢見るブライアローズはアフター含めコンプリート済、青薔薇は本編とアフター読了済(2023/4/26現在解放分まで) (※ネタバレの可能性あり) 夢見るブライアローズから、こちらの作品を知りプレイしました。あれらの作品とはほぼ勝手が違いますので、ご注意されたし。 良い点: ・救いようのない哀れな人間を拝めます ・イラストは人を選びますが、悪魔はイケメンです(個人的にはカルミアが好きですね。しかし例の顔芸はちょっと……) ・グッドエンド(らしきもの)もちゃんとあります ・ドロドロした人間関係を拝めます ・BGMが重厚で素敵です ・豚料理に詳しくなれます(※復活編の購入が必要です) 悪い点: ・テンポがあまりよくありません(独白部分多し) ・セリフが長く読みにくいです ・人間のグラフィックがイマイチです(感情移入できません) ・全体的に短絡的なキャラが多めです(仕方ないんですが……) ・選択肢による展開が急すぎます(主に分岐系のBADEND)、言ってしまえばマインスイーパのようです(個人的に、高橋邦子様作『エッチな夏休み』と似た仕様のゲームと感じました。余談にも記しましたが、某ゲームと勝手が似ています。選択肢なども……) 疑問点: 夢見るブライアローズと世界観を共有しているはずですが、一部設定が違うようです。また、同じ作品内でも三人称などが不安定だったり、設定が違ったりすることがままありました。夢見るブライアローズでもそうですが、キャラ同士の呼び方などは統一して頂きたかったです。(イコールは、ザルニーツァのことを『ザルニーツァさん』と『ザルさん』どっちで呼んでいるんでしょう？) また、転移編のリリースはもうされないのでしょうか？　夢見るブライアローズで出てきたセロー、ウルヘイル、ザルニーツァ、クシーナの契約に関しては未だに謎が多いです。個人的に、この4人の契約がどんなものか拝んでみたいですし、その際のアイテムも気になります。契約書を携えてネガティブになって悄げるクシーナが見たいです。あ、これは余計なことですがネ……。 余談: 復活編の、例の選択肢……まさか、ファミコン『美味しんぼ』から持ってくるとは意外でした。チョイスが絶妙です。好き。 こちらのゲームも、選択肢を誤ると即ゲームオーバーのBADEND祭りでしたが、もしかすると原案はそこから……と言うのは有り得ませんね。ですが、リスペクトを感じました。 【各編毎の感想】 ・復讐編 END13の顔芸は、最初ビビりましたが冷静に考えると笑えるカモ。夢見るブライアローズから来た乙女の皆さんは、ここでリヴェルに愛想を尽かさないように……って、そんなことありませんよねきっと。アフターまで読まれた紳士淑女の皆さんは、悪魔が何たるかを理解しているハズですから……。女子高生あるあるの闇を内包していますが、自殺か復讐かという判断は少々強引かと。高校生でももっと冷静になれるハズ……。リヴェルさんはどの回に出てもプレイヤーを煽り散らかしますので、注意されたし。武器診断はナイフをオススメされました。 ・前貸編 個人的に人間の屑っぷりが遺憾無く発揮された回だと思っています。主人公が初っ端からいい味出しています。良くも悪くも人間らしい回でした。イコールは、夢見るブライアローズの頃とは最早別人クラスですね。可愛らしさは皆無だし、笑い方も違うし。ノーチェに対する当たり方も違いますし。死に方(BADEND)に関してはこれが1番荒唐無稽で面白かったです。核ミサイルとか出てくるし。診断によると、僕はイコールと契約しやすいタイプだそうで、人間の屑らしいです。よくおわかりで。 ・略奪編 ノーチェくん可愛いですね。夢見るブライアローズでもっと好きになりました。この頃は計画立てるだなんだって言っていて今より理知的だったような……そうでないような。悪魔の中では1番共感できますね。次の編にはもっとすごい化け物がいますし。今回も人間関係がキツい話なのですが、主人公が気分屋さんなので、ツッコミ入れながらでないと理解が追いつかなかった面もありました。男女間の友情ってアリなんですかね。ちょっとめんどくさいなと思いました。診断によると、僕は計画性ない人間らしいですがその通りです。あるならこんな長い文章書いてない。 ・復活篇 1番好きなお話です。内容というより、カルミアと言う可愛い生き物がいること自体に価値があると考えています……って、これでは感想ではないですね。とにかく豚料理のフルコースでした。復活という題材のせいか、先の3つに比べると幾分か心持ちが楽なお話でした。主人公は単純な悪魔の被害者ではなく意志の弱すぎる人間だったかもしれません。読み応えありました。なお、エンディングコンプリートしてもエクストラエピソードが解放されないので、スチルなどはスクショでもしておきましょう。復活編のエンディング回収を何度もさせられることになります。診断によると、足ふきマットになれるそうです。丁重にお断りしますがネ。

次の転移も楽しみにしています！

夢見るブライアローズとは正反対のホラーノベルということで興味津々でDL。内容は典型的だったので、もうちょっとめちゃくちゃにしたら良いのに感はありましたが面白かったです。醜くて馬鹿なところが人間らしいヒューマンストーリーかもです。笑

主人公目線のノベルではあったけれど、ただリヴェルの手のひらに踊らされてるだけの主人公達がどうしようもなく醜くて好き。結局、自分の欲望には勝てないんだなって思いながら。
主人公達の顔がないのは、ストーリー自体がリヴェルの舞台で、主人公達=ただの魂なのかなとか色んな妄想を膨らませながら読みました。スーパーで陳列する食材のように。