先行リリース
- 2024年6月14日
- 67曲
- Nothing Has Changed (The Best of David Bowie) [Deluxe Edition] · 1981年
- The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars (2012 Remaster) · 1972年
- Let's Dance (2018 Remaster) · 1983年
- The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars (2012 Remaster) · 1972年
- Let's Dance (2018 Remaster) · 1983年
- Legacy (The Very Best of David Bowie) [Deluxe Edition] · 1975年
- Let's Dance - Single · 1983年
- Hunky Dory (2015 Remaster) · 1971年
- "Heroes" (2017 Remaster) · 1977年
- The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars (2012 Remaster) · 1972年
必聴アルバム
- 2016年
- 1970年代の華々しい活躍でロックスターとなったボウイが自己を客観視し、過去を清算するために制作したアルバム。前3作における最大の功労者だったブライアン・イーノの不在による影響は皆無で、むしろ実験主義を脱却して演奏のダイナミズムを取り戻した感さえある。ロバート・フリップの客演が要所で触媒役となっていることも大きい。アルバムの幕開けは、険しい日本語ナレーションと絶叫のような歌に驚かされるが、2曲目の"Up the Hill Backwards"からはヴォーカルも絶好調で表現力に曇りは見当たらない。郷愁を誘うフレーズとマルチレイヤーサウンドで構築された"Ashes to Ashes"はアルバムに先行してリリースされ、大ヒットを記録。本作共々、全英1位を飾っている。
- ベルリンを分断する壁のそばに建つハンザスタジオで全曲が録音された、ベルリン3部作の中核をなすアルバム。脱ロック的なインストゥルメンタル曲を後半に並べた構成、バックミュージシャンの顔ぶれやブライアン・イーノとのコラボなど、前作「Low」との共通点も多い。のちに彼の代表作となった表題曲では、クライマックスに向かって独特の高揚感を演出するイーノのシンセサイザーとロバート・フリップのギターがすばらしい効果を上げている。日本の琴を使ったアンビエント風の"Moss Garden"、オーネット・コールマンを思わせるボウイのサックスが印象的なエレジー"Neuköln"、そしてラストの"The Secret Life of Arabia"から垣間見える、非西欧文化圏のサウンドをモチーフにした手法は次作「Lodger」へと引き継がれていく。
- ハリウッドからヨーロッパに帰還したボウイがブライアン・イーノを共作者に迎え入れ、苦境からの再起を図った野心作。R&Bのリズムセクションを苗床に前衛的なポップサウンドが万華鏡のように連なったアルバム前半のハイライトは"Sound and Vision"だろう。当時はまだ珍しかったハーモナイザーを通したスネアドラムの音は実に画期的。ロックというアートフォームから大きく逸脱するような実験的インストルメンタル曲が並ぶ後半では、彼が心酔するドイツの電子音楽とイーノが持ち込んだアンビエントの方法論が大胆に結びついて、"Warszawa"のような荘厳なシンフォニーとなって花開いた。心に巣食う最もダークな部分を掘り下げ、新たな音楽表現に落とし込むことに成功した金字塔。
- 前作「Young Americans」での甘美なプラスティックソウルとは一線を画するヨーロッパ的なロマンティシズムと硬質なファンクサウンドが躍動する1970年代中期の傑作。映画『地球に落ちて来た男』撮影時のスチール写真がカバーに使用され、ボウイが演じた主人公が抱える絶望的な孤独感と重なるような自身の閉塞的な精神状態が透けて見える作品になっている。とりわけ、オカルト魔術への傾倒やクラフトワークの影響を感じさせる表題曲の起伏に富んだ演奏は圧巻だ。さらには印象的なリフレインとコーラスが耳に残るダンスナンバー"Golden Years"、神への嘆願と加護を求める"Word on a Wing"、ニーナ・シモンへのオマージュとして録音された"Wild Is the Wind"など、どれも遜色のない名演が並ぶ。
- 2016年
- 2013年
- 2013年
- 2003年
- 2002年
- デヴィッド・ボウイの類いまれなる才能とその軌跡を知るためのプレイリスト。
- グラムロックの先駆者が創り出した、美しく奇抜な映像の数々を堪能。
- 今もなお絶大な人気を誇るアーティスト、デヴィッド・ボウイのライブの魅力が満載。
- UKロックバンドから、ダンス、ポップシーンのビッグスターまで広く受け継がれるボウイの遺伝子。
- デビューから近年まで、唯一無二のアートを更新し続けたカリスマの軌跡。
- 2024年
- 2023年
- 2022年
- 2022年
- 2020年
デヴィッド・ボウイについて
デヴィッド・ボウイはZiggy Stardust(ジギー・スターダスト)絶頂期のインタビューで、自分は常に他の何かの媒体だという感覚があり、それが一体何なのかはよく分からないと語っていた。ジギーという名の華やかなエイリアン、1970年代後半の気難しい実存主義者、1980年代の洗練されたポップスターなど、次々と装いを変えてきたあらゆる時代においても、彼は独自のやり方で驚くべき一貫性を保ち、その時代におけるカルチャーのバロメーターになると同時にその先の未来までもちらつかせた。ジェンダーの流動性、ロックとエレクトロニックミュージックの混合、インターネットの改革の力といった分野において、ボウイは正確な意味での先駆者ではなかったが、常にいち早くそれらを取り入れ、スタイリッシュに分かりやすく刺激的で、そして何より実現可能な方法で、メインストリームのカルチャーに挑発的なアイデアをもたらす革新的な存在だった。1947年生まれでロンドンの郊外で育ったボウイ(本名デヴィッド・ロバート・ジョーンズ)は、リトル・リチャードを聴いてロックンロールに目覚めた。自らの創作基盤を見いだすまでに少々時間がかかったが(「ラフィング・ノーム」は心して聴くように)、20代前半にはイギリスのポップシーンにおいて強い影響力を持つようになり、孤独(「スペース・オディティ」)やアイデンティティ(「Changes」)、フューチャリズム(「Life On Mars?」)といったテーマを掘り下げていく一方で、マイムから歌舞伎や前衛演劇まであらゆるジャンルを取り入れたパフォーマンスのスタイルを築き上げた。そうした視覚的アイデンティティの感覚は、彼のキャリアの最後まで失われることがなかった。30年もの間、ボウイはほぼ1年おきにアルバムを出し続け、1977年の『Low』をはじめとする通称ベルリン3部作では冷ややかでエレクトロニックなオルタナティブ・ロックを、初期のMTVでヒットした『Let’s Dance』(1983年)や『Tonight』(1984年)ではポップ性を探求し、ボウイを中心に1988年に結成されたTin Machineバンド時代はノイジーなサウンドへと回帰、そして『Outside』や『Earthling』など1990年代のアルバムでは疑似インダストリアルサウンドを追求していた。人目を引く多作なアーティストでありながらも、キャリアを重ねるにつれてますます謎めいていった彼は、ポップミュージックの果てにいる気高くストイックな存在だった。最後の2作となった2013年の『The Next Day』と2016年の『Blackstar』(彼が亡くなる2日前にリリースされた)は、ボウイの作品の中でも特に壮大かつ飾り気のないアルバムだった。最後に制作された楽曲「No Plan」のミュージックビデオは彼の死後、70歳の誕生日にあたる日にリリースされた。そのビデオの中にボウイは現われず、少なくとも動く姿は見せない。その代わり、寂れた電器店のショーウインドーに並んだテレビに彼の静止画が映し出される。ビデオが終わる寸前のわずか数秒間、少しぼやけて見える彼は、もはや人間ではなく、スクリーンに固定されたイメージなのだ。
- 出身地
- London, England
- 生年月日
- 1947年1月8日
- ジャンル
- ロック