TUBE

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TUBEについて

夏といえばTUBE、TUBEといえば夏。1980年代に音楽シーンに登場したこのバンドは、当時からそのイメージを看板にし続けている。もっとも、彼らはアマチュア時代から夏を一つのテーマにしていた。もともとTUBEという名前はサーフィン用語のチューブライディング(波の間に生まれる空間をサーフすること)が発端という。デビュー当時はこれに定冠詞をつけたThe TUBEという名前だったが、これは覚えている人の方が少ないだろう。TUBEが世の中に最初にインパクトを与えたのはデビューを果たした1985年のことで、夏にリリースした初シングル「ベストセラー・サマー」がヒットを記録する。つまり第一歩で早くも当たった格好となったが、その次のシングルは売り上げが低迷してしまう。翌1986年にはバンド名をTUBEとシンプルに改名してマネジメントも独立、3作目のシングル「シーズン・イン・ザ・サン」が主要チャートのベスト10に入るヒットとなり、一躍、時のバンドとなった。当時、メンバーは季節的に夏の装いでテレビ出演などを続け、ボーカルの前田亘輝は黒のタンクトップを着た姿が早々にトレードマークとなる。そして、TUBEにとって幸運だったと捉えられるのが、それまで毎年のようにサマーソングをヒットさせ、日本の夏の定番のような存在だったサザンオールスターズがその年、活動を休止していたことだ。当時の音楽業界はCMタイアップの隆盛もあって夏に映えるポップソングが強く求められる傾向にあり、この年にど真ん中の夏ソングを放ったTUBEへの注目度が必然的に増すこととなった。彼らはこの千載一遇のチャンスを見事にものにしたのである。そこからの躍進はすさまじく、「SUMMER DREAM」「Beach Time」「あー夏休み」など、TUBEが夏に向けてリリースする歌はすっかり風物詩として定着した。また、ギターの春畑道哉を中心としたバンドの一体感は高く、開放的なライブも絶大な人気を呼んだ。特にホームグラウンドとさえ呼べそうな横浜スタジアムでは印象的なコンサートを幾度も行っている。もっともTUBEの面白さは、夏の強烈なイメージから、どうスタンスを取るかのせめぎ合いにもある。ただのポップソングで終わらせるのではなく、例えば「さよならイエスタデイ」「恋してムーチョ」ではポップなメロディにラテンの要素を取り入れるなど、音楽性の拡大に意欲的な姿勢を見せている。楽曲によっては春畑がリードする形でハードロック的な感覚を見せるなど、チャレンジを繰り返している。それでも、例えば“TUBEといえば夏”の固定イメージをかわしてしまうような、ひねくれたことを決してしないのも、このバンドの愛される理由だろう。そんな彼らの熱いサマーソングは次の夏も、そのまた次の夏も、強く愛されながら聴かれ続けていくはずだ。

出身地
Japan
結成
1985年
ジャンル
J-Pop

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