ハヤブサ

ハヤブサ

前作『フェイクファー』から2年と約4か月、EPやシングルベストを挟んだインターバル後に登場した本作は、新しい彼らの像を提示する衝撃作となった。その象徴が先行してシングルリリースされた「放浪カモメはどこまでも」と「メモリーズ・カスタム」は、どちらの曲も激しく疾走するギターサウンド。ザ・ポリスを彷彿とさせるほどポリリズミックな「8823」では﨑山龍男が達者なドラミングを聴かせるなど、過去の自分たちから解き放たれたアレンジが冴え渡る。共同プロデュースは石田ショーキチで、三輪テツヤが書いたインストの「宇宙虫」のアレンジはその石田が率いるSCUDELIA ELECTROが担当。同曲や官能性が漂う「甘い手」など浮遊感が表現された楽曲には、ロックバンドとしての姿が浮かび上がっている。ふくよかなのにソリッドな音質はLA録音の成果。バンドとして振り切れた一作である。

その他のバージョン

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ