1990年代初頭の日本のヒップホップ・シーン黎明期に Rhymester、Rip Slyme、Kick the Can Crew、East End らとともに Funky Grammar Unit クルーの一員として活躍したMellow Yellow の Kohei が、Kohei Japan として2000年にリリースした1stソロ・アルバム。実兄である Rhymester の Mummy-D をはじめとして、Soul Scream の DJ Celory や Rhymester の DJ Jin らがゲスト・プロデューサーとして参加した本作。かねてから定評のあった自然体のフロウとライミング、そして、リスナーの耳にすんなりと入って心の琴線をくすぐる独特の世界観を持つリリックという Kohei Japan のスキルとキャラクターの魅力を存分に披露している。Buddha Brand の CQ と Maki The Magic の2人組ユニットのキエるマキュウと Rhymester の宇多丸をフィーチャーした "夜の狩人" や、Kohei Japan らしいユーモラスでポジティブなリリックが印象的な "Go To Work" など、随所に聴きどころの多いアルバムだ。