五輪真弓の代名詞となったタイトル曲は、音楽面でのサポート役だったアレンジャーの木田高介が事故死を遂げた際、葬儀で目にした彼の妻の姿に思いを巡らせて書かれたとされている。船山基紀による映画音楽のように壮大な編曲も印象的なこのバラードは、シングルとして発売された1980年夏から年をまたいでのロングヒットとなった。アルバムとしては通算9枚目で、同曲と"ジョーカー"以外はパリで録音された。シャンソン界で活躍したMichel Bernholcが前作に引き続きアレンジを担当し、オーケストラを駆使して流麗なサウンドを展開している。五輪自身の作風としてはアメリカやフランスと変遷してきた洋楽志向が日本的なメロディへとシフトした時期で、歌謡曲からの影響も隠すことなく見せている。別れを歌った曲では、テーマ性においても歌唱表現にしても広がりが感じられる質の高い作品だ。
その他のバージョン
- 10曲
- 1980年
- 2015年
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