2009年に発表された10作目のオリジナルアルバム。柴咲コウと組んだユニットKOH+のシングル"最愛"のセルフカバー、映画／ドラマの主題歌、CMソングなど、数々の話題曲が収録された。いずれもメッセージ性が強く、これまで培ってきた人生哲学、故郷を思う心、同時代を生きる人々へのエールなどを込めた滋味深い楽曲が並ぶ。井上鑑と共に自らアレンジも手掛け、各曲のテーマに沿ったシンプルなサウンドで歌の存在感を引き立てている。アルバム名の「残響」は、故郷の長崎で開催した写真展のためにつづった詩に由来している。俳優／ミュージシャンとしてだけでなく、フォトグラファーとしても広く認知されるようになった福山雅治の表現世界は、さらに豊かな広がりを見せた。