れをる、お菊、ギガによるユニットREOLの前身ユニットである、あにょすぺにょすゃゃが2014年に自主制作でリリースしたファーストアルバム。この『No title-』では、れをる（のちにReolに改名）がボーカルを取り、本作と対になるアルバム『No title+』ではVOCALOIDが歌唱している。内省的なムードの「No title」、浮遊感のあるトラックでたゆたうように歌う「Echo」、いたずらっぽい声で痛烈な言葉を繰り出す「ギガンティックO.T.N -Big Death Edition-」など、どの楽曲も密度が高く、音楽性の振れ幅も大きい。れをるは起伏の激しいメロディを歯切れよく流れるように歌い、曲調に合わせてクルクルと表情を変えてみせる。人気イラストレーターの望月けいが手掛けたポップなアートワークも印象的。なお本作は、3人がREOLを結成し、メジャーレーベルに移籍した2016年に改めて配信された。