日本のヒップホップ・シーン黎明期の1990年代から Mellow Yellow のDJ / トラック・メーカーの DJ GZ-Jay としてシーンに登場し、その後、ソロ・アーティストとしてプロダクション・ワークやリミックスなどを数多く手がけるかたわら、Hashim B とのユニット、Ill Suono を結成するなど、精力的な活動を見せてきたDJ / プロデューサーの Azzurro が2007年にリリースした2ndソロ・アルバム。全篇ほぼ1人で制作されたインストゥルメンタル・アルバムで、入念に選び抜かれ、丁寧に磨きあげられた1つ1つのサウンドとフレーズが心地よい音響空間を作り出す、叙情的な美しさを持つ繊細なサウンド・プロダクションが、独特の温もりを感じさせる柔らかなグルーブを醸し出し、リスナーのイマジネーションを喚起する。ヒップホップというユニバーサルなカルチャーへの飽くなき愛情と長年のキャリアに裏打ちされた確かなスキルによって、日本人プロデューサーならではの繊細さと国境を軽く飛び越えて広く世界中のリスナーに訴えかけ得る普遍性を共存させた極上のヒップホップ・アルバムに仕上がっている。
AZZURROのその他の作品
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