テネシー州ナッシュビルを拠点に活動するプロデューサー / マルチ・インストゥルメンタリスト、Count Bass D が2006年にリリースした「Some Music」シリーズの第2弾。1曲目の “I Love Japan / Jazzy Sport Dedication Intro Number 4” というタイトルからも分かるとおり、Jazzy Sport クルーなど、日本のヒップホップ・シーンとの親交も深く、日本にもファンが多い。その優れたプロデュース能力と演奏力から “ワンマン・ジャズ・バンド” とも称されているが、そのジャジーかつソウルフルなセンスとプロダクション・スキルが堪能できる全36曲のビート集で、それぞれの楽曲こそ短いものの、まるで物足りなさを感じさせない小作品集に仕上がっている。"Surface Interlude" にフィーチャーされているのは、1990年代初頭に一世を風靡した Arrested Development のボーカリストとして知られる Dionne Farris。インストゥルメンタル中心のトラックの中に、さりげなく、しかし効果的に、渋い人選の粋なインタールードを挿し込むセンスにも思わずニヤリとさせられる。
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