Modus Operandi

Modus Operandi

1990年代中ごろのロンドンで勃興し、瞬く間に世界中に伝播していったドラムンベース・シーンの中でも、特異な存在感を誇っていた Photek こと Rupert Parkes が、数作のシングルでシーンに鮮烈な印象を与えた後に満を持して1997年にリリースしたデビュー・アルバム。このアルバムのリリース以前には宮本武蔵が完成させた剣術である二天一流に由来する「Ni-Ten-Ichi-Ryu」や黒澤明監督の代表作『七人の侍』からインスピレーションを得たという「The Seven Samurai」といった曲をリリースするなど、日本の音楽や文化に強くインスパイアされたサウンド・プロダクションが特徴で、ストイックなまでに研ぎ澄まされたアブストラクトなサウンドによる切れ味鋭いビートと、ヒリヒリするような緊張感の漂う独特の空間美は Photek ならでは。他のドラムンベース・アーティストとも大きく一線を画していた。また、このアルバムでは、ドラムンベースのリズム・パターンのみにとらわれることなく、それまで以上にジャズやアンビエントの影響を感じさせるサウンドなども披露していて、音楽的な懐の深さと豊かな才能を強く印象付けた。

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