ブラジル出身の才能としてデビュー当時から話題を集めた Amon Tobin。1997年、Ninja Tune からの初リリースとなるアルバム「Bricolage」で、ブラジリアン特有のリズム感を持ち込んだドラムンベースを披露し、ワールドワイドな評価を確立した。それから10年、ビート作りの技を研ぎ澄ましてきた彼が2007年に放ったのが本作「Foley Room」だ。自ら “過去最高傑作” と評したサウンドからは、天才の、さらなる高みに到達しようとするときに発せられる孤高のオーラが漂う。切れ味鋭いビート、音楽だけでなくフィールド・レコーディングなどによっても採取されたというサンプル、それらが織りなす甘美なハーモニー、そのすべてが聴き手をぐっと引きつけて離さない。荘厳かつ不穏な空気を漂わせる “Bloodstone” に始まり、ほどよい緊張感の中、さまざまな表情を見せながら “Always” でピークを迎え、その後広大な平原に着地する……そんな極上のストーリー性に身を委ねるのも心地いい。
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