アランフェス協奏曲

アランフェス協奏曲

少女時代から数々のコンクールを制し、10代半ばでアルバムデビューを果たした村治佳織は、高校を卒業後、パリのエコール・ノルマル音楽院に留学。在学中に、敬愛するスペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴの前で彼の作品を演奏するという貴重な経験をする。そして、日本に戻り、いよいよ本格的な活動を開始した村治が、2000年にリリースしたのがこのアルバムだ。メインコンテンツはロドリーゴの代表作「アランフェス協奏曲」。出会いの後、ほどなくして亡くなったロドリーゴへの強い思いが込められた演奏を聴くことができる本作は、彼女のキャリアの中でも重要な瞬間を捉えたものと言えるだろう。山下一史が指揮する新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏も、包容力にあふれ、村治のギターに優しく寄り添う。カステルヌオーヴォ=テデスコや他の作曲家たちの作品も含め、音楽という芸術こそが表現できる豊かな情感を存分に味わうことができる作品だ。

国または地域を選択

アフリカ、中東、インド

アジア太平洋

ヨーロッパ

ラテンアメリカ、カリブ海地域

米国およびカナダ