元 BLANKEY JET CITY のドラマー中村達也が、1996年からスタートさせたソロ・プロジェクト、LOSALIOS。1999年にリリースされた1stアルバム「世界地図は血の跡」は、CABAFLA TOKYO、baked tarantula、ALBANIAN RABBITS、THE GENTLEMANS に LOSALIOS という5つのバンドのドラムを達也が担当するという形で制作されたインプロビゼーション・アルバムだ。それぞれの楽曲に東京スカパラダイスオーケストラのカトウタカシや谷中敦、BLANKEY JET CITY のメンバーである浅井健一や照井利幸も参加し、壮絶なるアンサンブルとグルーブによって中村の内面に渦巻く思想や感情を完全なまでに音像化している。フリー・フォームのロックンロールの中を中村のカオティックなシャウトが吹き荒れる “BOOZ”、ざらついた音色のギターが激走する “肝臓野郎Cチーム”、スリリングなサウンドが息もつかさぬ展開を見せる “帰って来た逃亡者” をはじめ、血沸き肉躍らせる濃厚なロックンロールのグルーブが詰まったアルバムだ。これが中村達也という男の生き様だ。