GREEN

B'z
GREEN

ラスベガス近郊のレッドロックキャニオンをバックにしたジャケットも鮮烈な通算12作目のアルバム。そこに映えるバンドのロゴは緑色、そして1曲目が「STAY GREEN~未熟な旅はとまらない~」と、このアルバムの“緑”には成熟しきることなくまだ挑戦し続けるという、いわば初心に返るかのようなイメージが託されている。それが音の抜けの良さを呼んだのか、バンドサウンドはもちろんロックでありながら、そこに打ち込みのリズムを有機的に絡ませており、耳あたりのよいメロディが特徴的だ。ヒットシングルの「熱き鼓動の果て」はアコースティックな前半とバンドと一体となる後半に向かっていく高まりがクール。大ヒットを記録した「ultra soul」はここではシングルよりライブ感の強いテイクを収録し、この後のコンサートのセットリストには欠かせない曲となっていった。他にもパワフルな感覚を宿したロックナンバー「Warp」、B’z流のサーフロック「SURFIN' 3000GTR」など、聴き応えが爽やかな曲の存在も本アルバムのポイントだ。

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