卍LINE(マンジライン)は俳優、窪塚洋介がレゲエ・アーティストして活動するための別名義だ。卍LINE としての活動をスタートさせて以降、年間100本を越えるライブをこなし「窪塚がレゲエをやっているらしい」という話は彼のファン以外にも自然と広まっていった。これまでにもコンピレーションCDへの参加や、数々のアーティストとのコラボレーションを行ってはいたが、一部のコアなリスナー以外は彼の歌声を聴くことはなかった。そういった状況を打破すべく、活動開始から2年を経てついに投げかけられた、自身の名を堂々と冠したデビュー・アルバム「卍LINE」。"現場至上主義"を掲げ、日本各地のクラブで磨き上げたスキルを武器にアッパーなダンスホールからメロウ・チューン、ヒップホップの大物プロデューサー Dr. Dre を彷彿とさせるGファンク的な楽曲まで幅広いサウンドを収録したバラエティ豊かな作品となっている。楽天的なサウンドに、"チクリと刺す"どころでは済まない過激な社会風刺を含んだリリック。 卍LINE 独自のミクスチャーセンスはそれだけで十分なエンターテインメントだ。