日本のテクノポップシーンを代表するバンド、PLASTICSのデビューアルバム。イラストレーターやスタイリストといった非ミュージシャンたちが作り上げたチープでキッチュな世界観が、日本だけでなく海外でも高い評価を得た。軽やかに国境を飛び越える感じもYello Magic Orchestraのそれとは違うポップさがあり、まさに時代の寵児という雰囲気を持っていた。楽曲は、RolandのCR-78というリズムボックスのビートに、ちゃかちゃかギターや中西俊夫のナイスな"ニューウェーブヴォイス"に佐藤チカのシャウトが絡む展開。GS風ポストパンクの"TOP SECRET MAN"や時代を風刺した"COPY"、"ROBOT"など初期衝動に貫かれた音が充満。今聴いても当時の空気感が十分に感じられる。彼らはその後、いくつかのアルバムをリリースしたが1981年の3rdアルバム「Welcome Back」では、本作と2ndからの楽曲をリアレンジしたものが聴ける。リズムトラックがより重厚なRoland TR-808に差し替えられるなど進化を果たした音と、本作の勢いに満ちた音を聴き比べるのも一興。
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