8曲、44分

タイトル 時間
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カスタマーレビュー

ひとつの物語を紡ぐアルバム

seiondou

これはひとつの物語である。
8曲それぞれが意味を持ち、合わさることにより、物語が紡がれる。
目を閉じればその情景が浮かぶ、至極の物語である。

このアルバムを初めて聞いたのは2010年の4月。
その時は「インディーズでこんなにも完成度の高いものがあるのか」と
ただ驚き、感心した覚えがある。

あるきっかけで、最近また聴くことがあり、
初めて聴いた時とは全く違う印象を得て、自分でも衝撃を受けた。

それはきっと自分が真摯に向き合ってなかった証拠でもあるのだろう。
アルバム1枚45分、それさえ真摯に向き合えてなかったから
最初にこの芸術性を感じることができなかったのだと思う。

Kcoの声は圧倒的な存在感があり、
力強く聴いてる者の体を打ち鳴らし、
優しく聴いてる者の体を包み込む。

阿瀬さとしの作り出す音は多彩で
曲の情景を喚起させ、さらにその空間に広がりを持たせ、
物語の輪郭を縁取る。

音楽は芸術だろうか。
オリコン上位にランクしているものを芸術かと問われると首をかしげる。
音楽は身近になりすぎた。
もっと言えば安売りされすぎた。

もちろん、全部の音楽が芸術である必要はないと思っている。
音楽は楽しむものであり、癒しであり、思い出である。

ただ、芸術と呼べる音楽はある。
CRYSTAFIRはそんな音楽だ。
A FIRST CRY「産声」から造られた言葉の通り、
全曲を通して生命の動きが感じられる。
そして、それらはひとつのストーリーを紡ぎだしている。

どうか45分、真摯に向き合ってみて欲しい。
たった45分。
始まりからPrenataliaまで。
きっと自然に涙が流れるだろう。
そして、終わりからまたAging Tapestryへと続くのだ。

アルバム