Nine Inch Nails や Kasabian といった大物バンドを思わせるスケール感とインダストリアル・ビート。そしてアンダーグラウンドな匂いを漂わせる耽美な世界観と美しいメロディ。ロンドンを拠点に活動する Robbie Furze と Milo Cordell による2ピース・バンド the Big Pink が、Muse、My Chemical Romance などを手がけた巨匠エンジニア、Rich Costey と共にニューヨークでレコーディングしたこのデビュー・アルバム「A Brief Story Of Love」は、それまで彼らを支持していた早耳の音楽ファンの期待を遥かに上回る傑作に仕上がっている。日本でもクラブ・ヒットした “Too Young To Love” の再収録バージョンや、本国でも高い評価を受けたアンセム “Dominos” など、捨て曲一切なし。Milo は Klaxons や Crystal Castles のデビュー・シングルをリリースした Merok レーベルの主催者だけあり、さすがの音楽センスには脱帽せざるをえない。名門レーベル 4AD からのリリースという点も要注目だ。